2020年8月30日日曜日

ウィズコロナ時代の石垣島超一人旅



 これなら文句ないだろぉ!

 一人で飛行機に乗り、ホテルのシングルルームに泊まり、基本レンタカーで移動し、食事も全て一人。ウィズコロナ時代の石垣島3泊4日超一人旅です。


 4日間の旅行中、お互いにマスクをしているか、ソーシャルディスタンシングが保たれている場合以外、人との会話はゼロ、と徹底しました。

 今、ここまでは求められていないと思いますが、緊急事態宣言下であったとしても、これなら文句ないだろうという、旅のスタイルを敢えて実践してみました。





 なんだかんだと言っても、6月30日以来、既に4回沖縄に行きました。

 行く度に少しづつ人も増えて、徐々に活気が・・・のはずでしたが、むしろ、行く度に、人が減っているのではないかと思えてきます。


 一番それをリアルに感じるのは、飛行機の空席の多さです。

 到着後の手荷物受け取りレーンで待つ人は、7月の時はまばら、今月はチラホラといった程度です。

 沖縄に行く観光客は、ダイバーを始め荷物の大きい人が多く、機内に持ち込めないので、受け取りレーンを二重三重に取り囲むの普通でした。





 竹富島に半日ほど行き、その他、石垣島の主な観光地、無名の観光地を一通り回りました。
 川平公園、底地浜、玉取崎展望台、竹富島のコンドイ浜などには、そこそこ人が居てちょっと安心しました。

 川平湾の小島とか、荒川の滝とか、普通人の行かないマニアックな場所にも人が居て、却って驚きました。

 また、前回も感じたのですが、外国人観光客がそれなりにいるのです。Youはどこから沖縄へ?


 一方、アンガマなど、8月31日から始まる旧盆の行事は、ほとんどがお休み。竹富島では、11月頃行われる島最大の神事、種子取祭の中止が地元紙に報じられていました。


 竹富島でお世話になっていたゲストハウスのおかーさんと、たまたま離島ターミナルで会いました。

 宿は、営業を続けているけれど、キャンセルがドンドン入るので、客が来てみるまで分からない状況だとか。

 予約取るのが大変な人気宿だったのに。



 夜の石垣島中心市街地。

 7月のときと比べて、さらに休業中の店が増えているように感じました。
 繁華街美崎町にある、「おーりとーり」という名の通りは、バーやスナックを始め、いわゆる接待を伴う夜の店が多いのですが、特に閑散としています。

 以前は、邪魔になるほどいたタクシーも、全く見かけません。


 普通の居酒屋などでは、客引き、というのは失礼ですが、店頭で呼び込みをしている店員がとても多かったのが印象的です。
 メニューや割引券を持って、通りがかりの人に声をかけていきます。

 多分、暇な時間を有効活用しているのでしょう。


 宮古島では、繁華街の近くに泊まらないので状況を見ていませんが、おそらく同じだろうと思います。

 


 一件の居酒屋に入ってみました。

 案内されたのは、カウンターの角席。夜7時過ぎだったのに、客は一人。その状態が何と1時間以上も続きます。


 1時間ほど経って三々五々店に集まって来たのは、店長の友達。

 店長は、30代の若手で、島出身者。色々な仕事に就きながら、昨年念願だったこの店を新規オープンしたそうです。

 「昨日は、もう少しお客さんが居たけれど、3日に1度はこんな感じです。」と言っていました。

 関東出身で、美崎町の接待を少ししか伴わない夜の店(あ~ややこしい)で働いていたという女性は、店が休業中で、肉屋でアルバイトをしているとか。

 店長の同級生で、運送業に勤めているという男性は、公共事業が減って、資材の運搬も減っているとのこと。
 コロナ禍にあって、運送業は堅調なのかと思っていたら、それも厳しいらしい。




 客である自分に気を遣ってくれて、皆離れたテーブルに座っていましたが、他に客がいないので、十分話が出来るのです。

 一方、当人達は、ひとつのテーブルに座ってマスクもなし。仲間うちではこんな感じなんでしょうかね。


 新石垣空港が出来た頃は、店を予約しておかないと夕食難民になる、なんて言われたものですが、今となっては夢のよう、いや、今が悪夢なのか。





 島内ドライブ中に、ロードサイドにある展望台などの駐車場が、軒並み閉鎖されているのに気が付きました。
 もっとも、駐車禁止にしていない場所もあり、どういう基準で分けているのか不思議でした。

  
 玉取崎展望台で、ワゴン車販売をやっていたおとーさんに話を聞いたところ、県管理地では、沖縄県独自の緊急事態宣言に併せて始めたとかで、石垣市の管理地では、このようなことはないということです。

 こんなことされて、うちらも迷惑だとも話していました。


 知事が緊急事態宣言をしたので、各部局で対応策を検討しろとか何とか言われて、道路管理課も何かやらなければと、無理無理ひねり出したのがミエミエ。

 失礼ながら、こんなトイレすらない単なる駐車スペースを閉鎖して、コロナの感染拡大を防げると本気で信じているのでしょうか。

 これは、コロナを恐れるあまり、効果は疑問だが副作用のあるワクチンに飛びついたようなものです。
 せっかく来てくれた、僅かな観光客を不安・不快にさせるという副作用です。

 それとも、何も考えずに、ただやってる感を演出するだけなのでしょうか。


 多少なりとも税金を使ったのですから、是非、効果の検証をしていただきたいものです。この駐車禁止のおかげで、一体何人の感染者増を防げたのか。




 当初は、ホテルのチェックインとか、レンタカーの借り受けとか、料理の注文とか、事務的な会話以外はしないつもりでしたが、思いがけず、色々な人から話を聞くことが出来ました。
 マスクはしていても、島の人は変わっていません。
 
 

 当ブログを読んでいただいている皆さんは、もちろん沖縄好きだと思います。

 こんなご時世ですから、多少の制約はありますが、それでもいいという人は、是非沖縄に旅に出てください。

 特に、一人ご飯の大丈夫な一人旅派は、すぐに行っても大丈夫です。


 行くな、来るなと声高に叫ぶ人もいますが、それが合理的な理由によるものか、単に思い込みで言っているだけなのか、よく聞いていれば分かります。


 幸い航空機も、宿も、予約は容易で、価格も驚くほど安いものがあります。
 東京の人もGoToキャンペーンが使える方向で検討されているとか。

 まもなく9月ですが、沖縄の夏はまだ続きます。


 国破れて山河在り
 石垣島夏にして草木深し
 時に感じてはハイビスカスに涙をそそぎ
 別れを恨んではヤモリの声にも心を驚かす

 なんてことにならないように。


 晴れた日の川平湾は、それはもうため息が出るほど美しく、日頃自分は何を悩んでいたんだったのか、忘れてしまうほどです。



 

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