2020年8月17日月曜日
美しさを自粛中? 来間島長間浜の近況
来間島の北西に約1㎞にわたって広がる広い砂浜。長間浜。
駐車場は狭く、途中の道もデコボコ。最後は、砂に足を取られながら狭い道を草木をかき分けて降りると、辿り着く先はとても綺麗な海でした。
写真家の北島清隆氏の写真集には「沖縄でもっとも美しいビーチ」のタイトルの下に、長間浜の写真が載っています。
ところが・・・
えっ、ウソでしょ?
海に向かって右側、北方向に歩いて行くと、ようやく砂浜が見えて来ました。
ここだけ切り取れば、昔と同じ綺麗なビーチが残っています。でも、ホンの100mくらい。とても、小さな浜になってしまいました。
これは、2012年6月に撮ったもの。
ところが、2012年9月の台風で砂が根こそぎ持って行かれました。
しかし、翌2013年5月に行ってみると、また元に戻っていました。
その後、台風の度に砂が削られたり、また戻ったりを繰り返したようですが、大まかな傾向としては、ここ数年、長間浜の砂は、徐々に削られているようです。
原因は、伊良部大橋ではないかと思っています。
伊良部大橋建設により、潮の流れが変わって、砂が北側(伊良部島方面)に流されやすくなったのではないでしょうか。
伊良部島の渡口の浜や、伊良部大橋南側に干潮時に現れる砂州「ゆにの浜」は、従来よりも砂の層が厚みを増しています。また、同じようなことが来間大橋建設により、前浜でも起こっています。
2019年10月に撮りました。
再び、綺麗だった頃の2008年9月。
こちらは、もっと前の2006年9月の写真。
何処までも白砂の砂浜が続くパラダイスでした。砂は細かく素足で歩くととても気持ちがよい。砕ける波の泡はクリーミー。
これなら、沖縄一と言いたくなりますよね。
今年来間島に大規模なリゾートホテルが開業しました。ホテルは長間浜に直結しているわけではありませんが、ホテルの敷地の南西端にあるレストラン横から、長間浜に出られるようになっています。
ここを降りて、右側を見ると綺麗な砂浜。しかし、左側を見てしまうと。岩場がゴツゴツな浜です。
かつては、砂浜(国有地)で許可なく商売をやって問題になったり、「駐車場」の誘導標識に従って車を進めると、私有地の有料駐車場だったりと、トラブルも多かった長間浜。
それも、これも長間浜が素敵なビーチだったからこそ起こりえたものです。
海の色と、砕ける波の色は相変わらず綺麗なままです。
こういう時勢ですから、空気を読んで自粛中?
余計な気を遣わないでいいから、早く元の美しい浜に戻ってください。
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