2021年3月8日月曜日

”井戸”の名が付く絶景ポイント 伊良部島サバウツガー

 


 伊良部島の北東側にある、高台から海を見下ろすビューポイント。

 サバウツガー(サバ沖井戸)です。「ガー」は、宮古の言葉(みゃーくふつ)で井戸の意味です。




 この場所は、池間島から見るとサメの口に似ていることから「サバウツ」と呼ばれているのだとか。では、何故「ガー」かというと、この崖の下に井戸があるのです。

 サバウツガーとは、本来この井戸のことを言います。



 昔の人は、こんな所まで降りていって、水を汲んでまた登ったのです。(゜Д゜)  ちなみに、これだけ海に近い井戸ですが、真水が出るそうです。





 そんな、先人の労苦はともかく、眺めは最高です。時々泳いでいる人も見かけます。



 今、普通にサバウツガーと言えば、この展望所のことを指します。先ほどの碑がある場所に駐車場があり、ここから、井戸に降りる道があります。

 ここから海に行こうとすれば、この階段道を降りて行かなければなりませんが、崖崩れなどで、ときどき通行止めになっています。

 もっとも、昔は何があってもここを通らなければならなかったのでしょうが。




 ここいらの岩場は、夏の初め頃はアジサシの営巣地となります。




 近くにできた、サバ沖園地の四阿。ですが、ここから眺めるより、もう少しだけ進んで、先ほどの碑のある駐車場から海を眺めた方が迫力があります。



 「先人の苦労が忍ばれます」と結べば、無難なブログの締めになるでしょうが、実際、カメラを抱えて一往復するだけで結構きつい坂です。

 そこまでしなければ手に入らなかった貴重な水。
 水を汲みに行って汗をかいたから、ちょっとシャワーを浴びてビールを、なんて絶対に許されなかったでしょうね。本当に恐れ入ります。





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