全国で唯一、緊急事態宣言が解除されなかった沖縄県ですが、ちょっとしたきっかけで、6月18日から21日まで宮古島と周辺離島に行ってきました。
こんな時に何故行くのか、という意見も当然あろうかと思いますが、その点については後ほど述べるとして、自分の目で見て、人の話も聞き、肌感覚で感じた観光地宮古島の現状をお知らせします。
宮古島周辺の人出
着いて最初に向かったのが来間島の猫の舌ビーチ。
誰も居ないと思いきや、車を駐める場所を探すのに苦労するほどの盛況ぶり。しかし、よく見るとレンタカーではありません。
遊びに来ているのは地元の子供達とその親。コロナで臨時休校中の子供達が大勢泳ぎに来ていました。
これが現実の姿なのだなぁと、いきなりカルチャーショックもどきでした。
観光客も、多くはなかったですが、そこそこいる、といった感じでした。
下地島の17END、中の島は、駐車場に収まる程度にレンタカーが駐まっていました。いつもならば、溢れた車が周辺に路駐しているのですが、まあよく考えたらそっちの方が異常事態です。
10~15年前の6月後半の宮古島は、確かこんなだったかな。その後、観光客が増え、人が多いのが当たり前になっていました。
飲食店の営業状況
これには、ちょっと戸惑いました。営業時間の短縮までは想定していましたが、そもそも営業していない店が少なからずありました。
元々、酒は出さずお昼しか営業しない食堂も、休業、あるいはテイクアウト専門で開けているところも。
その一方で、時間制限ながらも堂々と飲酒OKみたいな店もチラホラ見かけました。
その基準やら傾向やらも分からず、やっかいなことに、そういった情報はサイトには反映されていないので、店の前まで行ってみないと分からないのです。
車さえあれば、広範囲に移動できる宮古島、石垣島はともかく、八重山や本島周辺の離島などコンビニもない島では、相当注意が必要だろうと感じました。
観光客が歓迎されていないわけではない
沖縄県のホームページでは、来島自粛が呼びかけられていますが、実際に行ってみれば、いつもと変わらず暖かく迎え入れてもらえました。
宿、レンタカー屋、飲食店・商店の人はもちろん、マンゴー農家のおとうさん・おかあさん、ビーチでわんこの写真を撮らせてくれたおねーさん、道端でヤシガニを自慢げに見せてくれたおじさん。カメラをぶら下げて観光客丸出しの自分が、冷たい視線を浴びたり、好奇の目で見られることは、まったくありませんでした。
スカイマークの機内誌「空の足跡」6月号には、「New Hospitality Okinawa」と題した、沖縄県知事と県立中部病院の高山医師の対談記事が載っていました。
これは「沖縄に行きたいけれど感染が心配」「沖縄に行っても歓迎されるのか不安」と戸惑っている人達に、沖縄への旅を安心して楽しむための県の取り組みについて話した、とされています。
実際の対談は、緊急事態宣言の前にされたものでしょうが、今だに回収も訂正もされずに載っているところからも、沖縄県は、ルールとマナーを守れる観光客は、今までどおり迎え入れるというスタンスだと思います。
記事の中で高山医師は、「沖縄には、人の少ないビーチなど感染リスクの少ない楽しみ方が沢山ある」「同居家族、同行者だけで過ごす旅行なら、感染対策に注意すれば心配ない」「3日前までにPCR検査受けておけばリスクを減らすことができる」「体調不良を感じたら旅行を延期してほしい」と言っています。
(「空の足跡」6月号より)
観光客に求められていることは
この機内誌の記事や、空港で配られるチラシなどから、今、訪島観光客に求められていることは、次の点だと思います。
① 発熱などの体調不良があった場合無理に来ないこと
② 現地で体調不良になった場合外出を控え然るべき機関に連絡すること
③ 現地ではできるだけ同行者だけで過ごすこと
④ PCR検査を受けてから来ること
このはか、公共の場ではマスクを外さない、といった全国共通のマナーを守ることは当然です。
今回、自分も初めてPCR検査を受けましたが、思ったより手軽でした。
航空会社のホームページから申し込み、カード決済を済ませると、検査キットが送られてきます。
スマホで必要事項を入力し、唾液を採取し、説明書のとおりの手順で郵送すると、ポストに投函した日の翌日夜には、メールで陰性の通知が送られて来ました。
宿で一緒だったお客さんも、PCR検査を受けてから来たと言っていました。求められるのであれば、この程度はマナーの一環として受け止めてもいいのかも知れません。
危険はコロナだけではない
つい、コロナにばかり気を取られがちですが、その他の危険にも気を付けてください。
特に、夏の沖縄では、水難事故には十分注意が必要です。
つい先日も、石垣島でシュノーケリング中の死亡事故がありました。何が原因だったのかは、ざっとネットに目を通して程度では分からなかったのですが、現場は、リーフ内の足の着くような浅瀬だったそうです。
その他、交通事故、熱中症などにも注意してください。コロナではなくても、医療機関に余計な負担をかけることは、今はちょっとまずいと思います。
何故沖縄に行くのか
それは、端的に沖縄に行きたいからです。
ですが、自分が行きたいから周りの迷惑をも顧みずに行った訳ではありません。それなりの情報収集と準備をして、自分にとって、相手方にとってリスクを押さえられると判断した上での行動です。
もちろん、遊びに行くのですから、気を遣うのは面倒だと感じる人は、無理して今行くことはありません。
一方、行きたいけれど、何となく人の目が気になるという人は、もう一度、冷静に状況を分析して、自身で判断をされてみてはいかがでしょうか。
観光客が来なければ経済が回らないという議論もあります。リアルに、観光客がやって来るのを心待ちにしている人達が、少なからずいるのも事実です。
しかし、行く立場としては、経済を回しに行くんだなどという偉そうな態度では、嫌われるだけです。
行きたいから行く、普通に行く、それで十分ではないでしょうか。
沖縄は危険地帯ではなく、観光客はやっかいな嫌われ者ではありません。ただ、こんな時期だからいつもとは違う制約があるというだけのことです。
行ってみれば以前と変わらない、うっとりするようなコーラルブルーの海と、旬の甘~いマンゴーと、暑い中キンキンに冷えたオリオンビールが待っていてくれました。
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