2021年6月12日土曜日

オリンピックだけ?安全安心な沖縄旅行の実現は?



 Gotoトラベルが中止になったのが、昨年12月。当初は2月には復活とか言われ、その後GW明けに伸び、最近はGotoの名前すら聞かなくなってしまいました。

 沖縄県のコロナ感染者数も、ピークは超えたようですが、5月末にはかなり増加してしまいました。
 
 まさか、こんなにしつこくコロナにつきまとわれるとは。


 政府は、安全安心なオリンピックの実現を目指すそうですが、安全安心な沖縄旅行の実現はどうなっちゃうのでしょうか。

 



航空券の価格が爆下がり

 例年なら、夏の沖縄行きの航空券は、入手に四苦八苦するのですが、今年は、夏直前なのにあり得ないことになっています。

 航空券は、75日前までの購入が一番安くなります。
 自分は、某大手航空会社全日本空輸株式会社の7月の羽田~宮古の直行便の航空券を、2月に予約購入しました。
 これは、例年どおりの行動なのですが、値段は、22,900円(片道)。ちなみに、普通運賃は、61,090円です。

 この時点では、連休などはもっと高い設定だったり、2月時点でも既に空席無し(その運賃としては)という日もありました。

 ところが、同社は、5月になって、スーパーバリューセールというのを始めます。7月14日までの石垣、宮古直行便の値段が、15,090円!

 更に5月の終わりのある日、当日の購入に限って、石垣、宮古直行便の値段が8,290円というお知らせが。
 しかも、適用期間は7月の全日。

 オーマイガー!


 キャンセル料を払って買い直した方が安いかと、真剣に計算しましたよ。もう、Gotoトラベルの割引なんて問題じゃありません。
 それも、大手航空会社の正規料金です。

 それにも拘わらず、土日連休を含め、ほぼ全日で空席ありだったのには驚きます。航空会社の苦境振りが窺えます。


 資本金4千6百億円の大会社ですらこれですから、経営体力のない地元の観光業者は、それはそれは大変なことになってしまっていると想像されます。

 



いずれワクチン効果が

 ただ、去年と違うのは、少し出口の灯りが見えて来たことです。

 ワクチンによる集団免疫獲得には、まだ数ヶ月かかるそうですが、社会全体としてはそうだとしても、既に2回目のワクチン接種を終えた人が、記載日時点で人口の約5%ほどいます。

 ほとんどは、医療従事者だと思いますが、今まで働き詰めだったこれらの人が、息抜きに沖縄の海を見に行くとしたら、大変結構なことです。
 まずは、先陣を切って、堂々と行っていただきたいと思います。

 つづいて、高齢者も序々に接種を終えるでしょう。高齢者といっても65歳以上ですから、元気に旅に出る世代も含まれます。


(八重山観光フェリーHPより)



PCR検査は当面の救世主か

 ワクチンがまだ受けられない人も、取り敢えず現状でコロナに感染していないことは、PCR検査で証明可能です。

 去年の今頃は、37.5℃以上の熱が4日間続いてから保健所に連絡し、それでも必ず受けられるかどうか分からなかったPCR検査ですが、民間に開放された今、誰でも受けられるようになりました。

 現在、那覇・宮古・下地島・石垣の各空港では、到着後に空港内でPCR検査が受けられます。那覇空港の場合は、最短当日に結果が通知されます。

 価格は、県外者の場合5千円ですが、これとは別に各航空会社では、航空券購入者を対象に、概ねこの半額以下でPCR検査の予約を受け付けるサービスを行っています。


 PCR検査は、完全ではないとされていますが、その時点で何らの症状もなく、かつ、PCR検査も陰性であれば、感染していない確率はかなり高いといわれています。

 ただ、PCR検査で陰性だったらから問題なしということではなく、そもそも、日ごろから感染リスクの高い行動を避け、その上で、PCR検査で確認してから行けば、自分自身も安心だし、胸を張って旅行に出られると思います。




沖縄の感染者数は増えたけれど

 5月の後半、都道府県別の人口当たりの感染者数が、断トツで全国一だった沖縄県。その原因は、GWに大勢の観光客が押し寄せたためだと盛んに言われました。

 しかし、新型コロナウイルスの感染者として発表されるのは、実際に感染した日から10日から2週間後。
 GWの観光客が原因であれば、4月29日から5月5日の、それぞれ10日から2週間後にピークが来たはずですが、沖縄県の感染者数は、初めて300人を超えたのが5月26日、最大は5月29日の335人でした。

 つまり、少なくとも、観光客だけが感染者数の増加の原因とは言えないはずなのです。


 自分も一観光客の立場としては、つい「人のせいにするなよ」と言いたくなりますが、問題は、原因は何にせよ沖縄では感染者が増えたという事実です。

 観光と無縁の生活をしている人にとって、観光客は、こんな時に来ないでほしい存在であることは、否定できません。
 合理的根拠もなく「観光客来るな」と言ってほしくはありませんが、行く方も慎重に行動し、「それみたことか」と言われないよう、心配りが必要ではないでしょうか。


(東洋経済オンライン「新型コロナウイルス 国内感染の状況」より)



オリンピックだけではなく安全安心を

 ビジネスであれ、観光であれ、沖縄に、特に閉鎖性の高い離島に行くのであれば、行く前から飲み会など感染リスクの高い行動を避け、可能ならばPCR検査も受け、現地でも感染リスクの高い行動を避けるのが、今時分の旅行者のマナーだと思います。

 島に行けばいつも唄って踊ってを楽しみにしている人、向こうで仲間同士盛り上がりたい人にとっては、まだまだ厳しい現実があります。

 でも、先が見えてきました。ワクチンによる集団免疫獲得までの辛抱です。それまではお互い、自主的に安全安心な沖縄旅行を楽しみましょう。

 



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