2023年5月13日土曜日

20周年を迎えるゆいレールの ”現在地”

 

 早いですねぇ。もう20年ですって。


 沖縄都市モノレール、ゆいレールが開業してから、8月10日で20周を迎えます。

 てだこ浦西駅まで延伸したのが4年前、Suicaなど全国の交通系ICも利用できるようになり、コロナの打撃からも立ち直りつつあるゆいレールは、いよいよ混雑解消の切り札として、3両編成化を目指します。





 ところで、問題です。
 ゆいレールは、何故こんなにくねくねと曲がっているのでしょうか。



 建設費を押さえるため、用地買収の必要のない道路や河川の上空を走っているからです。

 特に市の中心部付近では、建設工事による道路の通行止め、車線規制を可能な限り回避するため、国場川、久茂地川ルートが選定されました。
 そのため、県庁前駅は「県庁は前の方にあります駅」になってしまい、国際通りも、北東端の牧志駅でしか連絡しません。

 
 そんなゆいレールですが、乗降客数は順調に伸びています。

開業2年目の2004年度に、11,633,606人と早1千万人を超え
2019年度には、過去最多の19,057,176人を記録し、
コロナで転けた2020年度は、10,935,990人まで落ち込みましたが、
昨年度は、16,908,907人まで回復しています。




 と、そんな中、那覇空港駅の連絡通路の動く歩道は、利用が禁止されています。何と老朽化のためという情けない理由。

 だったら、とっとと撤去して通路を広げてもらいたいものですが、これは、ゆいレールではなく空港の施設かも知れません。




 ゆいレールは、開業以来2両編成で運転されていますが、将来の3両化を見据え、当初からホームは3両運転に対応出来るよう建設されています。

 現在3両化に対応するためのホームドアの工事が順次行われており、今月中に全駅完了の予定です。



 今の2両編成の中間に連結する新車両が一部搬入されており、既に深夜帯に3両編成での試運転も行われています。

 いつから、3両の営業運転が始まるか、まだ発表されていませんが、開業20周年を向かえる8月頃には、間に合いそうです。


 もっとも、一夜にして全編成の3両化は難しいと思うので、当面は、2両編成と3両編成が混在するかも知れません。


「今度のゆいレールは短い2両編成で到着します。1番から4番のホームドアの前でお待ちください。」とか、
「今度のゆいレールは長い3両編成で到着します。全てのホームドアが開きます。」

なんて放送が流れるのですかねぇ。



 これによって、なんといっても混雑緩和が期待できます。ゆいレールは、始発の那覇空港駅で、既にでっかい荷物を抱えた観光客でいっぱいとなり、途中駅では乗り降りも大変です。

 単純計算で、輸送量が1.5倍になるわけですが、中間車両は、運転台がない分、車両に余裕がありますから、それ以上の効果が期待できるかも知れません。 



 一方、延伸されてから4年が経ちますが、延伸区間である首里駅より先は、未だにガラガラ。日中だとこんな感じです。




 コロナで日本中の鉄道が打撃を受けました。

 新幹線を含む大都市圏の主要路線で減便や短編成化が行われ、多くが未だ回復していません。

 そんな中で、ゆいレールが長編成化を進めていることは嬉しいことです。



 ゆいレールの前途には、このような曲がりくねった坂道が続いて・・・というわけではありませんよ。笑




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