宮古島の島尻港から船に乗って神の島大神島に向かいます。大神島が近づくと、遠くに奇妙な岩のような物が。
さらに島に近づくと、砂浜の向こうに岩の集団がハッキリと現れます。
もっと近づくと、頭でっかちな不思議な形の岩が海に浮かんでいる、と言うより、海の上に立っているようでもあります。
この奇妙な岩の形は、正式には、波食窪(はしょくくぼ)と言うそうですが、英語のノッチ(notch=V字型の切り込み、凹み)から波食ノッチといわれ、さらに省略して、ノッチというのが一般的です。
ノッチは、隆起珊瑚礁の沖縄の島では各地で見られますが、大神島のノッチは、特に迫力ありますよね。
もともとは島の隆起によって地表から転がり落ちた岩が、長年にわたる波の浸食で根元を少しずつ削られ、このような姿になったそうです。
つまり、海面に転がっているだけの岩が、こんな絶妙なバランスで立っているわけです。
普通の観光地にあれば、間違いなく名所になっていると思います。しめ縄かなんかが飾られていそうです。
しかし何しろ、離島の中の離島である大神島ですから、行く人もホンの僅かで、展望所も、案内看板もありません。
ただ防波堤の向こうに転がっているだけです。
大神島に行けば、必ずここで写真を撮っていますが、初めて大神島に行った約15年前から、この眺めは変わっていません。
風雨、どころか、度々台風にも見舞われているにも拘わらず、意外に頑丈ですね。
でも、頭でっかちであるだけに、物理的は相当不安定であるはず。後何年持つのか。大神島に行ったら、一期一会の気持ちで鑑賞してきてください。
言うまでもなく危険ですから、「映え」を狙って、岩の下に潜り込むようなことは絶対にしないでくださいね。
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