2023年5月22日月曜日

沖縄の高速バス「やんばる急行バス」に乗ってみた

  


 某月某日、朝6時半を回ったところ。県庁北口バス停へと向かいます。

 朝早くから頑張ったのは、 6時45分発の運天港行きのバスに乗るためです。沖縄自動車道経由の高速バス「やんばる急行バス」です。


 やんばる急行バスは、那覇空港を出発し、市内のバス停にこまめに停車し、客を拾ってから沖縄自動車道に入り、許田、名護、本部、美ら海水族館、今帰仁村などを経由し、運天港まで行く、全行程約3時間弱の長距離バスです。

 1日10往復ほど運行されており、伊平屋島、伊是名島行きのフェリーに接続する時間は、運天港行き、それ以外の時間帯は、少し手前の今帰仁村役場が終着です。



 6時台の始発のバスは、さすがに空港から乗ってくる人はいないようですが、県庁北口バス停には、既に十数人が並んでいました。
 こっちは、旅先で必死に早起きしたのに、皆さん早いっすねぇ。





 このバスは、予約制ではなく、乗車券の事前購入もできません。

 乗車の際、運転手に行き先を告げて乗車券を買うシステムですが、支払いは現金のほか、クレジットカード、ICカード、なんちゃらPayなど色々使えます。

 ところが、色々使える分発券には手間取るようで、運転手は大変そうです。日本語の通じない客には身振り手振りで対応しているし。


 このため、道路渋滞とは無関係に、乗客が多いと遅れる傾向があるようです。この日も、高速に入る時点で既に20分近い遅れです。

 普通のバスのように、乗車時降車時にICカードタッチにするか、せめて主要バス停では券売機で乗車券を買えるようにすればいいのに。



 まあしかし、今時のバスですから、アプリ上にはバスロケーションシステムがありました。これを見れば今どこを走っているのかが分かるので、その点は助かります。



 

 それでもバスは、必至に遅れ回復運転に努めます。

 高速道を時速90㎞で快走します。沖縄自動車道は、80㎞制限だったような気がしますが、気のせいでしたか。



 さらに、高速を降りてから一般道でも、疾走します。時速70㎞です。あれ、一般道ですけれど、アプリが間違っちゃたかな。



 とまあ、そんなこんなで、終点の運天港には、約10分遅れで到着しました。お疲れ様でした。
 自分の乗ったバスは、瞬間的には30人くらい乗っていましたが、終点まで乗ったのは、自分を含めて僅か3人でした


 行きの便は、運天港発のフェリーと1時間以上の接続時間が設けられていますが、万一の遅れを見込んで余裕時間をみたのでしょう。
 帰りの便は、フェリーと30分以内の接続です。



 帰りは、高速を降りて、再び那覇市内のバス停に停まって行くのですが、夕方以降になると、市内渋滞に巻き込まれます。

 そこで、中心市街地に入る前に、急ぐ人は、古島駅バス停で降りてゆいレールに乗り換えるよう案内があります。

 ゆいレール古島~那覇空港間は30分340円です。渋滞の巻き込まれなければ、バスでもほぼ同じ時間で到着しますが、飛行機の時間が心配な場合などは、もうゆいレール乗り換え一択でしょう。

 ちなみに、運天港から乗って古島駅バス停で降りると、バス運賃は那覇空港まで行くより200円安くなります。



 高速バスにしては、トイレの付いていない車両ですが、途中、伊芸サービスエリアで約10分のトイレ休憩がありました。




 やんばる急行バスの主な乗客は、名護市内や美ら海水族館に向かう人達のようですが、このバスの恩恵を最も受けるのは、船でしか行けない伊江島・水納島・伊平屋島・伊是名島に行く人達だと思います。

 これまでは、車あるいはレンタカーで行って、港付近に車を駐めて船に乗るのが当たり前でしたが、本部港、運天港の駐車場が有料となり、しかも、最近はレンタカーも高くなったので、この手は使いにくくなっていました。


 その点、片道2千円で乗れるこのバスは、とても助かります。途中乗り換えで、古宇利島などに行く路線もあります。

 先日記事にした、沖縄で運転免許なしで遊ぶということに関しても、本島の本部半島や周辺離島場合に関しては、やんばる急行バスは、なかなか使えそうです。





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