縁結びの神であり、毎年旧暦の10月には、全国から八百万(やおよろず)の神が参集するという出雲大社。
その支店、いや、その分社、分院は、マレーシアなどの海外も含め、全国各地に30箇所以上あります。
そして、石垣島にも・・・アレ?
Google先生によると、白保の集落に出雲大社があることになってるんですけど。
でも、日本最南端の出雲様は、那覇にある出雲大社沖縄分社ではなかったっけ。当ブログの過去記事にもそう書いてあるし。
Googleマップに従って、現地まで行ってみると、確かに神社がありました。
しかし、出雲大社とは何処にも書いていない。鳥居もあるし、本殿もあるけれど、神社によくあるような鬱蒼とした木々に囲まれているわけでもなく、手水舎も見当たらない。
これが拝殿。なんかちょっと雰囲気が違うみたいな。
境内の珍しい木の花が咲いたとかなんとか。確かに綺麗な花でした。
謎の出雲大社ですが、調べて見たら、松本清張もビックリなトリック!ではありませんが、まあ、訳がありました。
明治時代、神道(当時は国家神道だった)から独立した「出雲大社教(いずもおおやしろきょう)」というのがあって、ここは、その出雲大社教の神社の一つなんだそうです。
つまり、普通、出雲大社と呼んでいるのは、宗教法人神社本庁系列の言わば本家であり、ここの出雲大社は、神社本庁から分派した、別の宗教法人の神社ということです。
出雲大社教は、昔日本史で習った教派神道(13派)の一つで、神社本庁のHPによれば、教派神道とは、明治時代に神社が国家の行う祭儀の場として一般宗教と区別された1882年以後、神道教団としての活動を開始した信仰グループなんだそうです。
ちなみに、出雲大社教の本部は、島根県出雲市にある本家出雲大社の中にあるそうです。ああややこし。
改めて、出雲大社先嶋本宮です。沖縄の本土復帰に合わせて、50年前に建立されたそうです。
ソテツの花が、沖縄らしさを演出しています。
白保の集落には、石垣島には数少なくなった、沖縄らしさを残した街並みがあり、この先の海には、八重山を代表する珊瑚礁が広がっています。
そんな白保地区にさりげなくあった、出雲大社先嶋本宮。自分の印象としては、本当にさりげなく、唐突にあった、という感じでした。
御祭神は、本家と同じ大国主命。神道では、神霊は無限に分けることができるそうです。
分霊しても元の神霊に影響はなく、分霊も本社の神霊と同じ働きをするそうですから、ここで縁結びを祈願して大丈夫でしょう。
一般の神社でお詣りするときは、頭下げ下げ柏手ぱんぱんの二礼二拍手、出雲大社では、二礼四拍手とされています。
この神社では、どちらなのか、色々調べても両説あってよく分かりません。神様も沖縄にいらした以上、テーゲーでもいいのですかね(まあ、知らんけど。)。
なお、沖縄の一般の御獄では、神様の前で手を叩いてはいけないそうです。お休みになっている神様を起こしてしまうからだとか。
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