2026年5月25日月曜日

宮古島バブルの行方 ♪ 泡は流れてどこどこ行くの




 ♪ 川は流れて~どこどこ行くの~

 沖縄に行けば、どこかで耳にする名曲「花」(喜納昌吉作詞作曲)。

 でも、流れているのは、泡なのです。



 宮古島では高級リゾートホテルが次々とオープンしています。

 ただの埋立地だったトゥリバーに、ヒルトンとキャノピーが開業し、合わせて650室くらいの巨大リゾートホテルとなりました。

 島の人口が160人程度の来間島に、169室のシーウッドが出来てもう6年が過ぎました。

 宮古島にも伊良部島にも次々とホテルがオープンし、今なお工事中のところもあります。


 宮古島市の基準地価、地価公示価格の対前年比は、いずれも県内トップでした。

 空港での荷物の受け渡しや、ホテルのリネン交換のスタッフが、時給千五百円でもなかなか集まらないと聞きます。

 バブル真っ只中の様相を呈していますが、果たして実態はどうなのでしょうか。




 1990年頃の日本は、バブル景気といわれる時代でした。

 当時の話がマスコミに登場するとき、必ずといっていいほど「マハラジャ」の映像が流れます。

 マハラジャはバブルの本質とは関係なく、時期も微妙に外しているのですが、マハラジャのお立ち台で「ワンレン・ボディコン」姿で踊る女子達は、バブルに浮かれ狂っていた経済人の姿に重なるようです。
 

 今、ホテル激増の宮古島の経済は熱いでしょうか。踊り狂っている人達はいるのでしょうか。
 とてもそんな風に感じられないのです。


 その理由は、客観的指標ではなく肌感覚ではありますが、

 ・ 島内を走行するレンタカーの数がそれほど増えていない
 ・ ホテルの予約が那覇や石垣島より容易である
 ・ 航空機の便数が以前と比べてそれほど増えているわけではない

 からです。




 一番分かりやすいのはレンタカーだと思います。宮古島の観光客はほとんどがレンタカーを利用します。

 単純にみれば、ホテルが100室増えれば、レンタカーも100台増えるはずです。

 一方駐車場は、17END、中の島、渡口の浜、砂山、前浜港、インギャー、来間島農村公園、竜宮展望台などなど、どこも数台から十数台分ほどしかありません。

 路駐もありますが、それでも何とかなっているところをみると、レンタカーが激増しているわけではなさそうです。


 来間島内の道路の大半は、センターラインもなく、交差点に信号はおろか一旦停止の標識すらない田舎道のまんまです。

 もし、来間島のホテルがフル稼働して、150台以上のレンタカーが島内を行き来すれば、渋滞や事故の発生は必至と思われますが、幸いに、というか、そういう話は聞きません。


 予約が殺到して、レンタカーが借りられないということも今はありません。


 物価も高くなりましたが、日本中そうなのであって、宮古島だけが狂乱物価という訳ではありません。

 航空券も徐々に高くなりましたが、これは、コロナ後に激安となったのが元に戻っただけです。

 安さになれると、値上げは辛いですが、冷静に考えれば、夏のシーズンに東京から宮古まで1万円、1万五千円でホイホイ行けたことが異常だっただけです。


 昨年度の宮古島市の入域観光客数は、1,263,397人と、過去最高を更新しましたが、コロナ前の2018年度との比較では、約10%上回っているに過ぎません。

 この間、オープンしたホテルは、客室数で1000を超えているにも拘わらずです。




 そんな中でも、まだ工事が続いています。

 サトウキビ畑の向こうで工事中なのは、東急の分譲式のコンドミニアム。

 オーナーになると、ゴージャスな部屋を盆でも暮れでも特別価格で利用でき、自分が使わないときは、客室として一般客に貸し出すこともできるそうですが、120㎡超の部屋のお値段が11億円だとか。

 シギラも、約3億円~9千万円でコンドミニアムを販売しています。


 東急は、4月のトライアスロン出場者全員に、パンフレットを配りました。
 
 トライアスロンの魅力は、自らの肉体を極限まで追い詰めることによって得られる、圧倒的な達成感なのだそうです。

 そういう人達は、喩え金があったとしても、ゴージャスなホテルで優雅にゴルフをしたり、選ばれし者のみが利用できる小さなプールで泳ぎたいと思うでしょうか。


 たいした話ではありませんが、何か、違う方向に行っているような気がしませんか。





 バブルとは泡です。

 1990年頃の日本は、少なくとも表面上は空前の好景気でしたが、実体経済とはかけ離れたまま、泡のように消えてしまいました。

 後になって「バブル景気」と呼ばれるようになりましたが、上手いネーミングだと思います。


 当ブログで初めて宮古島バブルを取り上げたのは、コロナ前の2019年8月でした。

 どこかでバブルが弾けるのではないかと、ずっと思っていたのですが、宮古島の泡は、弾けてはいないけれど、皆が期待していない方向に流れていっているような気がします。


 宮古島には、ホテルは沢山出来ました。しかしこのままでは、バブルどころか、バベルの塔になってしまうかも知れません。


 


 今宮古島で最高級のマンゴーは、全部ホテルに買われてしまい、市場には出回らないと言われています。

 その、最高級マンゴーを使ったと称する某ホテルのパフェ。何とお値段が3800円(税別)です。


 きちんとサイコロ状にカットされたマンゴーに、色とりどりのアイスクリーム、カンナで削ったかのような薄いチョコレート、イチゴまで添えられて、とっても映える一品です。

 でも、最高のマンゴーならば、お上品じゃないけれど、カットしてそのまましゃぶりつくのが一番美味しい食べ方だと思いませんか。


 それと同じで、宮古島で最高の贅沢は、日本で一番かも知れない美しい海で遊ぶことでしょう。
 それができるならば、ほかの人達が何処で何をやってくれても構わない、段々、そんな気持ちになってきました。






 おまけ

 冒頭2点のイラストは、当ブログとしては始めてAIさんに作ってもらった画像を使いました。調べてみたら、AI画像には著作権がありません。人が創ったものではないからだそうです。

 う~む。深い。


 自分で撮った写真と紛らわしいのでイラストにしたのですが、それだけじゃ面白くないので、実写版も作ってもらいました。AIだから「あいちゃん」 笑


  

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