2017年10月27日金曜日

宮古島の不思議楽しい宿 ゲストハウスAloAlo



<2017年に記事にしたものですが、当宿は既に営業を終了しています。>








 三角形の宮古島の真ん中辺り。

 普通の観光客は滅多に来ない、サトウキビ畑に囲まれた一画にこぢんまりとした集落があります。


 小さな看板を頼りに、その中の1軒を目指します。普通の家にしては、少し大きめの家の玄関を開けると・・・



おかえりなさぁ~い


 とハイテンションで迎えてくれます。

 宮古島のゲストハウスAloAlo(アロアロ)です。

 「いらっしゃい」ではなく「おかえりなさい」なのです。チェックアウトのときは、「いってらしゃい」と送り出してくれます。



 「ゲストハウス」というと、一般的には安宿のイメージですが、ここはちょっと違います。ドミトリーなどではなく、鍵付きの個室。シンプルな作りですが、そこそこ広い部屋。エアコンもフリーです。



 食事は付きません。素泊まり専用。リビングにはキッチンがあり、自炊が出来ます。食器等も使わせてもらえます。
 そこまでしない人でも、レンジ・トースター・部屋ごとにスペースが確保された共用冷蔵庫などがあり、重宝します。
 冷凍庫には、氷も冷えています。


 そして、この広めのフロアー。これは「ゆんたくルーム」。誰でもご自由にどうぞ、のフリースペースです。



 トイレ・シャワーは共用ですが、オーナーの目が行き届いています。こういうのは、ゲストハウスのシャワールームには、なかなかないでしょう。



 最近は、宿の区分もボーダーレス。ホテル並みにデラックスな「民宿」なんていうのもあったりします。AloAloも「ゲストハウス」を名乗りますが、分類困難な不思議楽しい宿なのです。


 この宿の最大の特徴は、オーナー夫妻がいつも居て、客の相手をしてくれることです。

 夕食後のゆんたく(ま、要するに宴会)に、宿の人が一緒に加わるというパターンはよくありますが、ここは、食事の支度がないということもあるのか、チェックインの時間帯から夜遅くまで、ずっと居てくれます。

 
 チェックインの時には、宮古島の観光スポットや、飲食店情報など、事細かに説明してくれます。
 特に、飲食店に関しては、地元ならではの最新情報が聞けるので、貴重です。

 そのほか、天気が怪しい時には、天気予報や、雨雲レーダーやの情報を小忠実に調べて、教えてくれたりもします。

 そういう点で、宮古島初めてという人には、星二つ、初めての一人旅、なんていう人には星三つの宿です。


 そして夜、外食などで出かけていたお客さんが戻って来ると、これが始まるのです ♪
 



 夕食は、外食派が多いようですが、気合いの入った女子グループなど、本格的に自炊する人達も見かけます。

 夕食前のビールが欠かせない派の自分は、コンビニで買ってきた、ビール・つまみ・弁当などを持ち込んで、ゆんたくルームで飲み始めることが多いのですが、それもアリです。

 その間、オーナー夫妻が、ずっとおしゃべりに付き合ってくれます。あちらさんは飲まないのに、一人いい気分で語ってしまって・・・いつもすみません。




 こういった個性の強い宿は、どうしても好き嫌いがハッキリします。また、お客さん同士の距離が近いので、そのときのメンバーによっても偏りがでます。
 
 しかし、ここは、必ずオーナー夫妻が居てフォローしてくれるので、どんなときでも、大外れはないという安心感があるのです。

 二人と一緒におしゃべりをして楽しいと思う人にとっては、単なる宿泊施設ではなく、わざわざ寄りたくなるような場所です。

 1~2回泊まれば、次からは友達の家にでも遊びに行くような気分にさせてくれます。だから、「ゲストハウス」というよりも「フレンドハウス」なのです。


 宿泊料金は、1泊1名3000円~4000円(税込み)(H29.10現在)、一人旅もちろんOK

 http://aloalo-miyakojima.com/


 宮古島温泉が、車で6~7分の距離にあり、これもありがたい。
 

 



 しかしながら、誰にでもお勧めというわけではありません。

 プライバシー重視の人、知らない人に気を遣うのは億劫だと感じる人にとっては、むしろ真逆の宿です。
 宿の食事が楽しみという人はもちろんですが、いちいち食事のことを心配するのは面倒だという人にも不向きです。自炊なり、車で外食なり、コンビニ総菜なり、作戦を考えなければなりません。

 また、場所が場所だけに、レンタカーがないと行動範囲が極端に狭まります。



 ところで、宿名のAloAloというのは、ハワイの言葉。これを沖縄方言で言うとアカバナーです。

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