木々の合間から覗く、コーラルブルーの美しい海。池間島のフナクスです。
タイトルの「2019」は、以前にもご紹介した場所を、今年撮った写真で、改めてご覧いただこうという企画です。
10年ちょっと前までは、穴場のシュノーケリングポイントとして、「知る人ぞ知る」名もなきビーチだったのですが、口コミで徐々に訪れる人が増え、JTAの機内誌Coralwayに紹介されてから、一躍メジャーになりました。
フナクスという地名も、このときに知られるようになったのです。
くじら岩というそうです。ちょっと無理では?笑
ま、それはともかく、遠くに大神島を臨む絶景です。
フナクスとして有名になる前、ここは、ブロックビーチと呼ばれていました。ビーチに出る道の段差に、誰が置いたのかブロックが積まれていることから、こんな愛称がつきました。
ブロックを上がって、細い道を海に向かって歩きます。見えてくる海は美しいのですが、足下は悪いので慎重に進みます。
Coralwayに掲載後、フナクスにミニバブルが押し寄せます。
何もなく、路駐の車が目印だったような場所に、大勢の観光客が押し寄せます。市営の無料駐車場とトイレが造られました。
駐車場からは、海に向かって歩きやすい歩道も整備されました。
駐車場隣接地では、草木が伐採され、何やら建築物の建造が始まりました。しかし、危なっかしい木製の建物が建っただけで、何も始まりません。
建物は長らく放置され、今現在、池間島観光協会がこの場所で、シュノーケリンググッズのレンタルを行っています。
そして最近は、人が増えすぎたのか、肝心の珊瑚が数を減らしたためか、訪れる観光客が少しずつ減って来たのです。
駐車場と共に造られたトイレは、故障のため使用禁止になり、修繕もされないまま放置されています。砂浜に降りる道は、いつの間にか閉鎖され、昔ながらのブロックの場所に「ビーチ入口」と表示されるようになりました。
栄枯盛衰、というのは大袈裟でしょうが、徐々に、昔の「ブロックビーチ」に戻っているような感じです。
人の行かない無名のビーチが、雑誌に紹介されてメジャーになり、行く人が増えて荒らされて人気が落ちて、また元の無名のビーチに戻っていく、何だかそんな過程を、ライブ中継で見ているかのようです。
上から見下ろすフナクスの海は、相変わらず美しいままです。でも、結局、珊瑚礁が少なくなっただけというのでは、悲しすぎます。
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