2025年2月28日金曜日

宮古・八重山島旅ガイド ステマ広告やら口コミやら



 ネットで簡単に大量の情報が得られる時代ですが、ネット情報は、今更いうまでもなく玉石混交です。

 しかし、ネット無しで旅の情報を得ることはほぼ不可能といってもいい昨今、宮古・八重山の旅情報に関して、どのようにネットと付き合っていけばいいのでしょうか。




 人の創ったサイトをみてとやかく言うのも気が引けるのですが、具体的に書かないとイメージがわかないと思うので、一つ試してみました。

 「宮古空港と下地島空港どっち」という検索ワードで検索すると、いくつもの記事がでてきます。


 それらをザッと見ていくと、「下地島空港は(遠いから)対応しないレンタカー会社がある」とありました。これは有益な情報です。
 レンタカーは、利用空港とセットで考える必要があります。
 
 「下地島空港からは、航空機と連動している路線バスが利用できる」というのも有益な情報です。
 レンタカーを使わない人にとっては、バス便に関しては宮古空港より下地島空港の方が楽です。

 「お土産を買うには、宮古空港の方が店が充実している」という情報も役に立ちます。


 一方、あるサイトには「宮古空港は観光スポットにアクセスしやすい」とありましたが、別のサイトには「宮古空港は市街地にアクセスしやすく、下地島空港は観光スポットにアクセスしやすい」とありました。

 どっちなの?という以前に、これは大して重要な情報ではありません。両空港間は車で30分強の位置関係です。どちらでも大差ありません。
 そもそも、市街地・観光地という括りは大雑把過ぎます。
 

 「LCCを利用する人は下地島空港を、大手を利用する人は宮古空港を」という情報は意味がありません。
 ジェットスターやスカイマークを利用する人は、必然的に下地島空港発着となり、JAL・ANAの人は宮古空港になります。空港を選べる訳ではありません。


 あと書いて欲しかったのは、下地島空港利用だと、条件が整えば、着陸時に絶景の17ENDの海を眺めることができるという情報です。
 条件とは、晴れていて、北風ではなくて、右側窓側席が取れていることです。


 ということで、ネットには役に立つ情報が色々ありますが、一つの情報だけでなく、できるだけ多くの情報に当たること、そしてその中で、信頼できる情報源をみつけられるとラッキーです。




 そうした中で、ちょっと問題のあるネット情報もあります。広告などの目的で、ウソ、大袈裟な内容や、いい話ばかりを書きデメリットを隠す内容のものです。

 「冬の沖縄はメリットいっぱい」というのはその代表格です。冬場は旅行代金が安いなどのメリットもありますが、天気が悪いという強烈なデメリットがあります。


 また、そもそも沖縄のこと、宮古・八重山のことをよく知らないで書いているものも少なくありません。

 一例を挙げると、「沖縄は日差しが強いから日傘が必需品」といった情報です。

 風が強く、屋外で遊ぶことの多い宮古・八重山では日傘はむしろ邪魔です。必要なのは帽子でしょう。




 玉石混交の代表格ともいえるネット情報に、口コミというものがあります。

 実際に利用した人の生の感想であって、まさにネット時代ならではの貴重な情報源なのですが、その分いい加減もの、悪意をもった口コミもあり、扱いが難しくなっています。


 その仕組みに問題があるものもあります。

 ある口コミでは、宿の部屋、風呂、朝食、夕食、清潔度、接客などを5段階で評価するシステムです。

 某ゲストハウスは、素泊まり宿でありその分価格も安いのですが、サービスとして、朝パンとコーヒーを提供していました。

 この宿は、旅館業法上調理した料理の提供はできない構造であり、宿としては善意のサービスなのですが、口コミでは朝食が5段階の1とか2と評価され、それが全体の評価も下げるため、怒ったオーナーは提供を止めてしまいました。


 コスパが反映され難いという問題もあります。

 「部屋は綺麗で広く、調度品もオシャレで、フロントの接客も大変良かった。」とあっても、1泊ン万円のホテルなら、それは当然でしょう。


 口コミをどのように読んでいくかも難しいのですが、経験上言えるとすれば、次のようなことが挙げられます。

最高の評価と最低の評価は見なかったことにする

 コメントが複数ある場合は、「部屋は綺麗で食事は美味しく宿の人は親切で絶対また泊まりたい。」、「部屋は変な臭いがし食事は冷たく要望も無視された。もう泊まることはない。」という両極端のコメントは、見なかったことにするのがいいと思います。


客観的な情報は有益な場合が多い

 細かい話でも、客観的な事実を指摘したものは有益な情報であることが多いようです。
 「朝食バイキングに郷土料理が色々あった」「チェックアウト後もシャワーを使わせてくれる」「駐車場が狭くて駐めるのに気を遣う」「エレベータが1基しかなく時間帯によってエレベータ待ちが発生する」といったものです。


客観性の乏しい情緒的な口コミは割り引いて

 逆に、客観性の乏しい情報は、まったくウソではないにせよ、割り引いて考える必要があります。
 「オーナーも従業員もみな明るく親切だった」「フロントが感じよく到着早々気分が上がった」「オーナーが常連とだけ親しげに話している」「掃除が行き届いておらず部屋も暗い感じがする」といったものです。





 最近厄介なのが、ステマ広告、インフルエンサー広告です。

 ブログ記事や旅行記のように見せかけておいて、読み進んでいくと特定のホテル・業者の広告だったりするものです。

 当ブログで島旅ガイドを書きたくなったのは、あまりにも酷いステマ広告が次々と登場するからです。


 「何処何処ホテルに泊まってこんなサービスがあって最高でした。」的な記事を読むと、ついそこに行ってみたくなりますが、それこそが狙いなので、クールに対応する必要があります。

 読み進めている内に、特定の業者、商品等が登場した場合は、話半分、話3分の1と思ってちょうどいいくらいかも知れません。


 当ブログでも、特定の宿やショップを紹介した記事が若干ありますが、自分の書いたものだけ信じてくださいという訳にもいかないので、当ブログの記事も、特定の宿等が登場するものは、情報ではなくネタだと思ってください。
 

 なお、少しうんちくを語ると、ステルス(stealth)とは隠密の意味で、敵のレーダーから発見し難くする軍事技術のことです。

 ステルスマーケティング(造語)、ステマ広告とは、要するに、広告であることを隠して、あたかも客観的な情報提供に見せかけた広告のことです。

 インフルエンサーマーケティング(インフルエンサー広告)とは、インフルエンサーに広告記事を書いてもらうことで、ステマ広告に近いものが少なくありません。

 本来インフルエンサー(influencer)とは、情報発信をビジネスとしていて、SNS等で世間に与える影響力が大きい人のことですが、そこまでではない人もインフルエンサーと呼ばれ、今やインフルエンサーのインフレーション状態です。 


 ネットの世界には、有益な情報が沢山あるので、問題はどうやってそれを探し出すかなのですが、これは、旅情報に拘わらずすべてのことに共通です。

 将来的は、きちんと情報が整理されているかも知れませんが、当分は、溢れる情報を上手く使い分けるしかなさそうです。


 そんな面倒なことやってられるか!と仰る人は、信頼できる情報提供者を探すしかないですね。



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2025年2月24日月曜日

宮古・八重山島旅ガイド 滞在日数と巡り方

 

 宮古・八重山を旅するとき、各島の見所を効率良く廻るのといった行程はお勧めしません。

 宮古・八重山島旅ガイド、今回は、宮古島、石垣島、その他八重山の各島に何日くらい滞在してどう巡ったらいいか、という話です。

 


 沖縄離島(宮古・八重山に限らず)に行った人の滞在日数は、少し古いデータですが、

 3泊4日 41.9%
 2泊3日 23.6%
 4泊5日 15.2%
 5泊以上 14.7%
 1泊2日  4.7%

 となっていました。(「沖縄の離島観光に関する意識調査」平成29年3月17日 詳しくはこちら。)

 この数字は、団体旅行を含んだものですが、2~3泊が全体の3分の2を占めています。


 沖縄に行くからには、1週間くらいかけてゆっくり行きたいと言う人もいます。でも、ゆっくりノンビリ、などと言ってなかなか腰が上がらない人も。

 それならば、2~3泊で、何なら1泊でもサクッと行っちゃったらどうでしょうか。以前と比べれば航空券も割安になっていることだし。


 宮古・八重山までは、東京からは約2千㎞の彼方ですが、飛行機移動なので、大都市圏からは3時間を切ることもあります。

 空港でレンタカーを借りれば、島内のほとんどの場所に30分以内で到着できます。朝早い便で出発可能な人ならば、その日の昼はコーラルブルーの極上の海で迎えることも十分可能です。

 


 短期間の旅行では、行ける場所も限られてしまうのでは、と思われるかも知れません。

 しかし、限られてもいいと思うのです。喩え何処か1箇所でも2箇所でも、そこでゆっくりじっくり遊べば、ほぼその島を満喫できると思います。

 理由は、宮古・八重山の見所・ビューポイント・観光名所はそれほどバラエティに富んでいないからです。


 宮古島(+周辺離島)で例をとると、見るべき場所は全て海なのですが、17END、渡口の浜、砂山ビーチ、前浜、トゥリバー、インギャーマリンガーデン、東平安名崎、ネコの舌、フナクス、伊良部大橋、池間大橋、来間大橋、大神島などなど、オールジャパンでもトップクラスの美しい海がてんこ盛りです。

 ほかにも、シュノーケリングのポイントとして、シギラ、中の島、吉野海岸、新城海岸などもあります。

 これらを2~3日で制覇することは物理的には可能ですが、そういうスタンプラリー的な旅が楽しいかどうかは、ちょっと疑問です。


 竹富島には観光バスがあって、1時間もあれば島内を見て廻れますが、それでは島の魅力は味わい尽くせません。

 伝統建造物保存地区で島のある集落を、水牛車に乗って、自転車に乗って、歩いてこそ、「ゆったりと流れる島時間」を感じることができるのだし、コンドイ浜に行ったら、泳がなくても砂浜を歩いみれば、超遠浅でオンリーワンのビーチを堪能できると思います。


 宮古・八重山の一番のウリは、他の地域では見ることのできないコーラルブルーの美しい海です。
 
 京都・奈良の寺社巡りなどとは違い、宮古・八重山は、ポイントを決めてその場所でゆっくり遊ぶ、ゆっくり過ごす方が、満足できると思うのです。





 冬場のオフシーズンによく広告が出る、「八重山4島巡り」ツアーというものがあります。

 石垣島を起点に、西表島の仲間川のマングローブ林を船で巡り、水牛車に乗って由布島に渡って昼食を食べ、竹富島でまた水牛車観光をして、石垣島に戻って川平湾でグラスボートに乗るといった超定番のコースです。

 一流ホテルに泊まり、その割には価格もリーズナブルです。

 これは、オフシーズンの観光を促すために、団体客受け入れ可能で、かつ、雨が降っても何とかなる場所だけを巡る、練りに練った旅行会社サイドのゴールデンプランです。


 しかし、フリーで行くならばそういう観光の仕方をまねる必要はまったくありません。

 運転免許を持たない若い人も増えています。超車社会の宮古・八重山では、効率良く廻るには車が欠かせませんが、敢えて非効率に廻っても、満足度に差は出ないように思います。



 というわけで、長期滞在ではなくてもいいから、とにかく行ってみること、あちこち廻らなくてもいいから、場所を絞ってそこでじっくり遊ぶことをお勧めします。

 そして気に入って再び訪れることがあれば、その時は、前とは違う場所に行ってみてはいかがでしょうか。

 

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2025年2月17日月曜日

早くも開通10周年!の伊良部大橋

 


 月日が経つのは早い。本当に早い!

 伊良部大橋が開通して、もう10年になるなんて信じられますか。



 今ではあって当然の伊良部大橋ですが、ホンの10年ほど前までは、宮古島の平良港からフェリーに乗って伊良部島に渡っていました。

 当時、船から見た伊良部島の佐良浜港です。



 こちらは工事中の伊良部大橋。トゥリバーからの眺めです。



 開通後は、宮古島の一大観光スポットとなり、下地島空港と共に、宮古島バブルを牽引する役割を担いました。

 自分も写真を沢山撮りました。美しい宮古の海に架かる長大橋は、それだけで絵になります。
 車ではもちろん、歩いて渡ったこともあります。宮古島に行けば、滞在中にこの橋を渡らないことはないというくらい利用しています。

 渡口の浜にも、17ENDにも格段にアクセスし易くなりました。



 完成前の2006年(平成18年)に沖縄県が作成した、伊良部大橋の整備効果をアピールするチラシでは、生活環境・文化水準の向上や雇用機会の創出・人口の定住化の促進が謳われていました。(チラシはこちら。)




 一方、伊良部島の人口は、開通前の2014年は5418人だったのに対し、10年後の2023年には4863人にまで減少しています。

 この間、宮古島市の人口は、約5万4千人で横ばいであることから、伊良部大橋開通でストロー現象が起こった典型例ともいえるでしょう。

 2021年には伊良部島唯一の高校である伊良部高校が閉鎖されました。小中学校の統廃合もありました。


 救急車が橋を渡って伊良部島の患者を宮古島の病院に搬送できるようになりました。そういった面で、伊良部大橋の生活・文化水準の向上に貢献していることは間違いないでしょう。


 しかし、いいことばかりを語って、約400億円という巨費、しかもほとんどが国費(国の税金)を投じたのですから、その効果は当初の想定どおりだったのかは、検証されなければならないと思います。


 伊良部大橋開通で誰が一番笑ったのか、考えるとちょっと複雑な気持ちになります。





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2025年2月13日木曜日

宮古・八重山島旅ガイド 天気予報との付き合い方

 

 当ブログでは、「沖縄の天気予報は当たらない」という記事を書いて散々ネタにしてきましたが、沖縄の天気予報が外れたときの外れっぷりときたら本当に見事というほかありません。

 天気予報がリアル天気にいじめられているみたいな。

 島人も口を揃えて「沖縄の天気予報は当たらない」と言います。しかし、島人は天気予報を見ていないのかといえば、そうでもないのです。

 どうも、島には島ならではの天気予報との付き合い方があるようです。





 まず、宮古・八重山の天気の大雑把な傾向を見てみます。

 石垣島の観測点における平年の値です(データは気象庁発表の2023年のもの)。


 日照時間(月の合計)ですが、多い方では7月が261.0時間、8月が232.9時間、少ない方では1月が84.7時間、2月が89.3時間となっています。

 雨量に関しては、9月が259.7㎜、8月が249.8㎜、2月が124.0㎜、3月が134.4㎜となっています。

 夏の間は、ガンガン晴れてガンガン降る一方、冬場は逆に冴えない天気が続くというのが一般的な傾向だということが分かります。


 次に気になる台風ですが、沖縄県に300㎞以内にまで接近した台風は、年7.8個(2011年~2023年の平均)でした .

 300㎞以内に接近とは、航空機の運航に影響が出るレベルだと考えてください。ただ、沖縄県全体の数字なので、沖縄本島は、飛行機が止まったけれど、宮古・八重山は大丈夫だったというケースも含みます(もちろん反対のケースもです。)。

 月別では、7.8.9月が多いということになります。

(気象庁HP)

 

 結局、台風も含めて、沖縄の夏は攻めの天気、陽性の天気である一方、冬場は大人しく陰性の天候ということになるでしょう。

 極論すると、夏じゃなければ晴れないのに、夏は台風のリスクがある。沖縄とはそういう場所なのです。

 特に、離島である宮古・八重山では、晴れないとすることがなくなるので、この特性は更に強まります。


 そうしたことを前提に、沖縄流天気予報の見方、付き合い方を考えたいと思います。


予報も実際の天気も目まぐるしく変わる

 沖縄では、短時間で目まぐるしく天気が変わります。離島である、宮古・八重山では、沖縄本島地方よりもこの傾向が顕著です。

 また、ほんの僅か場所が違っても、天気が変わることがあります。あの小さな竹富島でさえも、場所によって降ったの降らないのいうことがあるくらいですから。

 そうなると、当然天気予報も変わります。


 下の画像を見てください。こんなこともあったのです。こうなると、小さな雨雲が次々とかかり、陸地では降ったり止んだりの繰り返しのはず。


(気象庁HP)
 

台風の進路予想と週間天気予報は連動しない

 あるとき気が付いたのですが、台風が沖縄に接近していて、進路予想からして暴風雨は避けられないと思っても、週間天気予報は暴風雨マークになっておらず、「曇のち雨」みたいなノンビリした予報になっていることが多いのです。

 実際に、天気予報に暴風雨マークが付くのは1~2日前だったりするのです。
 これは、台風部門と天気予報部門が縦割りで連携していないからだとも考えられなくはないですが、それより台風の進路予想の精度が低いからなのかも知れません。
 

NHKと民放で天気予報が違うことが良くある

 NHKは気象庁の予報を基にしていますが、民放では、民間会社の予報を基にしていることも多く、結果予報に違いが出ます。

 朝、ホテルのテレビを点けると、画面隅に出てくる天気マークがNHKと民放とでは違うこともありますが、どちらを信じたらいいかというレベルではなく、どっちもありと思った方がいいようです。


沖縄の天気予報には「予報できない」という予報があるのでは

 これは当ブログの大胆な仮説です。笑

① 沖縄の天気予報には「予報できない」という予報がある。
② 週間予報が「曇」「曇時々雨」の日は、何かが起こるサインかも知れない。
③ 天気の変わり目に、予報とのずれが生じやすい。


 日照時間でみたとおり、夏の沖縄は基本晴れです。

 そんな中で、敢えて「曇」や「曇時々雨」の予報を出すということは、素人には分からない何らかの気流の変化の予兆を掴んでいるからでしょう。


 気象庁の週間天気予報は、信頼度がAからCまでに分けて表示されますが、「曇時々雨」で信頼度Cの場合、「本当はよく分からないけれど、予報を出さないわけにはいかないから、取り敢えず出しとくね。」という予報が含まれているのではないかと思うのです。

 悪意のある言い方をすると、外れたときの影響が最も小さくなるような予報の出し方をしているのかも知れません。

 当日になって、しれっ~と「晴」に変わることもあれば、突如として熱帯低気圧が発生していることもあります。

(気象庁HP)


雨雲の動きも参考にして

 気象庁のサイトから 「雨雲の動き」のページを開いてください。今何処で雨が降っているのか、リアルに分かります。

 また、過去の状況と併せて1時間後の予想も見ることができ、動画としても見ることができるので、雨雲がどの辺で涌き出してくるのか、どっち方向に流れれているのかが分かるので、微妙な天気の時は、天気予報を見るより役立ちます。


島の人は「風と雲をみる」という
 
 以前、石垣島の海人(漁師)に話を聞いたとき、漁に出るときは風と雲をみると言っていました。

 この時期にこの場所で北風が吹くと、沖の方では雨だ、みたいなことが経験則で分かるようです。

 海人とか、農家の人とか、長年島に住んでいるおじい、おばあから話を聞くことができたなら、有益な情報が得られるかも知れません。


実際に空を見上げてみる

 自分でできることもあります。シンプルなことですが、朝起きて空を見上げることです。どんよりした曇り空でも、東西南北どちらかの方向に青空はありませんか。

 晴れていても、どちらかに怪しげな黒雲はないですか。

 当日朝の天気予報、レーダーによる雨雲の動きや風向き、もし聞けるなら島の人見立てなども併せて、今日はどちら方面に行くか、早く出発するか、ゆっくり出るかを決めるのです。





 何故沖縄の天気予報は当たらないのか、それが解明できたら自分も気象予報士になれますが、結局のところ、局所的で、かつ、短時間で目まぐるしく天気が変わるので予報が追いつかないのではないかと思います。

 理由は、海面に沿って吹いてきた風が、小さな島にぶつかることで、低い小さな雲を発生させるからだと聞いたことがあります。


 だから、宮古島地方の天気予報が、晴時々曇りだったとしても、どこかで晴れてどこかで雲って、どこかで短時間のスコールがあると、宮古島全体では、予報が当たったとも外れたとも言えるのです。
 

 事前の予報に一喜一憂するより、柔軟な発想でその場対応するような過ごし方がいいと思います。何しろ、7月の石垣島では、1日平均8時間以上晴れているのですから。


 ただし、影響の大きい台風に関しては、情報収集を怠らないようにしてください。

 経験上、出発前はずっと気にしていた台風情報も、向こうに行ってしまうと頭の中からすっ飛んでしまうのですが、行けなくなるより帰れなくなる方がヤバイと思うので、台風情報も1日1回くらいはチェックした方がよろしいかと。

 

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2025年2月8日土曜日

ここは行ったことないだろ! 黒島港の東岸壁

 


 さすがにここは行ったことないだろ!という黒島の穴場のご紹介です。

 と言っても、近年黒島自体が穴場みたいな状況ですが、穴場の中の穴場?から臨むこれまた美しい海をご覧ください。

 今回は、久々に写真を並べる普通のブログです。



 こちらは黒島港です。既に十分海が綺麗なのですが。


 

 ここがその穴場です。伊古桟橋だろ、と思った人。この時点で相当な離島マニアだと思いますが、黒島港の東岸壁です。

 黒島を囲む防波堤の東側です。伊古桟橋まで行かず、港を海に沿って歩きます。



 上の写真と反対側です。防波堤の先端から黒島を臨みます。



 港ですから、波が直接押し寄せないよう、船の通り道を除き岸壁で囲うわけですが、東側の岸壁は、消波ブロックだけではなく、きちんとした防波堤が造られ、人が歩いて行くこともできます。



 黒島港の周辺には、隆起珊瑚の岩が点在していますが、そうした自然の岩を上手く利用しているようです。




 岸壁の先端も自然の岩です。ここには誰が置いたのか椅子のようなものがありました。簡易展望台? ここからの眺めはいかに。




 じゃじゃ~ん!ここからの眺め。正面に石垣島が。でもこのときはちょうどスコールの真っ最中でした。



 カナダ人の釣り好きユーチューバーが、この場所で釣りをする動画を出しているのだそうですが、釣りマニアがうらやむ魚が釣れるんだそうです。


 オーバーツーリズムの沖縄にあって、何故か秘境化が進む黒島ですが、綺麗な海に囲まれた穏やかで美しい島です。




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2025年2月3日月曜日

宮古・八重山島旅ガイド 旅行費用を抑える方法

 

 宮古・八重山のリゾートホテルの広告を見たら意外と安い!そう思ってクリックすると、それはオフシーズンの平日4名1室の1人当たりの値段で、自分が行きたいときの値段はその3倍だった、なんてあるあるですよね。

 でも、そんな釣り広告に乗っからずに、リーズナブルに行くことは可能です。年に何回も行っている自分としては、向こうでやりたいことに特化して金を使うことで、旅行費用を捻出しています。

 航空券に関しては、前回記事でお伝えしたとおりですが、今回は、航空券を除く旅行費用を、どうしたら抑えることができるかというテーマです。 

 


 そうは言っても、旅先で徹底して節約に励むというのも、現実的ではないと思います。

 せっかく宮古・八重山まで行くのに、ストレスを感じる程の貧乏旅行は避けるべきです。
 個人差は当然あると思いますが、宮古・八重山、さらには沖縄旅行で、一般的で現実的な旅行費用の抑え方を提案します。



ホテルに金をかけない

 安宿に泊まって宿泊費を節約しようという話ではありません。リゾートホテルに泊まらなくてもいいんじゃね、ということです。

 宮古・八重山では、ホテルの立地がビーチサイドでなくても、周辺にもっと綺麗な海があります。プールがあっても、実際に泳ぐのはもっと綺麗な海でしょう。
 
 逆に言えば、ビーチサイドのリゾートホテルに泊まったところで、目の前の海より綺麗な海があればそこに行きますよね。

 アクティブに外で遊びたい人ならば、泊まる所は、そこそこ綺麗で最低限の設備が整っていれば、あまり不足は感じないと思います。 

 なお、前回記事で書いたダイナミックプライシングを利用する場合、あちらさんの都合で価格が決まるので、運が良ければコスパの良い掘り出しホテルが登場することもあります。


食べるものに金をかけない

 せっかく来たのだから、多少高くても旨いものを食べたいと思いがちですが、冷静に考えると、沖縄には高い金を出してでも食べたいものは、トロピカルフルーツくらいしか思い浮かびません。

 沖縄ならではの高い酒(泡盛の30年古酒とか)を飲みたいと思っても、まず見つからないでしょう。

 だったらそこは割り切って、普通の飲食をすればいいのです。そんな中で、B級グルメを開拓するのも楽しいと思います。(詳しくはこちら。)


 10年以上前なら、石垣牛が安く食べられる店なんかがありました。よそより安いか、よそより旨いなら是非食べてみたいと思いますが、同じなら、帰って来てから別の機会に食べに行ってもいいですよね。

 
レンタカーに金をかけない

 狭い車は嫌だ、トロイ車もちょっと、と思われる向きもあろうかと思いますが、宮古・八重山では、年季の入った軽自動車で十分なのです。

 レンタカーで走るとすれば、石垣島、西表島や宮古島周辺だと思うのですが、ここでは車は単なる移動手段です。ドライブを楽しむようなシーンは、伊良部大橋を渡るときなど僅かしかありません。

 狭い島内では、長時間連続して運転することもなく、高速道路を走行することも、峠を攻める的な走りをすることもありません。

 むしろ、小型車の方が、狭い道を走りやすい、狭い駐車場に駐めやすいといったメリットもあります。


土産に金をかけない

 旅行に行ったら、買い物することを楽しみにしている人も多いと思います。楽しいのなら我慢する必要はないですが、惰性でお土産を買うのはちょっと考えたら、という話です。

 オリオンビールTシャツや宮古島まもる君Tシャツは、帰ってからも着ることがありますか。
 泡盛は、内地で飲んでも本当に旨いですか。
 そのお菓子は、そこいらのコンビニで買えるスイーツよりも美味しいですか。
 置物や飾り物は、部屋のインテリアになりますか。

 土産物代は、あまり旅行費用として意識されにくいのですが、その割に出費が大きくなりがちです。土産物代も旅行費用と意識して、合理的な買い物をすることをお勧めします。


航空機の時間帯をずらす

 短い休暇を目一杯楽しみたい、だから、朝早くから行って最終日もなるべく向こうで過ごしたい、というのが一般的だと思いますが、皆がそう考えるため、航空会社も行きの午前便、帰りの午後便は価格を高目に設定しがちです。

 特に、ダイナミックプライシングではその傾向が顕著です。逆に、行きの午後便、帰りの午前便はリーズナブルな価格設定が行われることが多いのです。

 例えば、3泊4日で行くとして、初日と最終日はゆとりをもって移動し、その分2日目3日目は朝からガンガン遊ぶという選択肢もあっていいのでは。


航空マイルを貯めておく
 
 これは、何度も沖縄に行く上級者向けです。

 JAL・ANAの航空マイルを貯めておくと、急遽沖縄に行けることになった時に、本当に助かります。

 来週休暇が取れることになった。沖縄に行きたい、でも今から航空券を買うと片道ン万円、ど~しよう、なんてときです。


 今時は、何処で買い物しても「ポイントカード・アプリありますか」としつこく聞かれ、ポイントポイント合戦に嫌気が差している人も多いと思いますが、航空マイルは、乗った距離に応じて貯まるので、会員登録をしてネットで航空券を購入又は登録するだけ。しかも、航続距離の長い沖縄線は有利です。

 クレジットカードを作るなどの有料オプションを付けることで、さらに貯まりやすくなります。

 自分は、クレジットカード、それもJALカード、ANAカードを両方持っていて、セッセとマイルを貯めています。
 カード会費は、初期投資と割り切っています。




 では、実際のところどうなのか、自分の旅行費用をさらけ出しますので参考にみてください。こういうこともあろうかと、ブログ開始以来ずっとメモをとっていました。


 ここでお示しするのは、航空券代を除いた旅行費用の1日当たり額です。

 八重山 10,276円/日
 宮古島 13,846円/日

 でした。

 これは、直近10回の八重山旅行・宮古旅行の平均額を滞在日数で割り返したものです。したがって、宮古島3泊4日なら、平均して5万5千円程度ということになります。


 宮古島の方が高くなっている一番の理由はレンタカーです。宮古島では、空港到着直後から出発までレンタカーを借りるので、その分オンされます。ガソリン代もです。

 石垣島や西表島でレンタカーを借りることもありますが、終日借りることはありませんでした。
 また、定宿にしている黒島の民宿は、2食付きで自転車も貸してくれるため、この島に行くと昼食代とビール代(泡盛は宿のサービス)くらいしか金の使い道がないことも理由の一つです。

 一方、八重山には宮古島にないものとして、船代・バス代があります。


 この費用には、宿泊代や食事代はもちろん、自宅から羽田に向かう交通費など、航空券以外の旅行中の一切の費用を含みます。土産物代も含みます。

 すべて含めての平均額です。航空券とホテルをセットで購入したケースや、旅行支援で割引きがあったケースはここでは除外しました。




 これは、どちらかと言えば貧乏旅行の部類かもしれません。ほかの人はもっと金を使っているように見えます。でも、敢えて言わせてもらえれば、自分は十分満足しています。

 自分が宮古・八重山に行く一番の目的は、綺麗な風景をカメラに納めることですが、これに関しては、これ以上金をかけてもどうなるものでもありません。

 カメラを抱えてひたすら歩くしかないからです。

 食事に金をかけないといっても、値段で妥協している訳ではありません。
 コスパは考えますが、B級C級グルメを満喫しています。コンビニおにぎりで済ませることもありますが、それは時間がないとか、夜の宴会に備えて敢えて軽くしておくとか、そんな理由です。笑

 夜の部では、ビールと泡盛もそこそこそれなりに・・・です。安宿を選んで泊まっている訳でもありません。

 土産物はあまり買いませんが、6月~7月に行けば、マンゴーやパインは必ず買って帰ります。
 

 ダイビングをする人は無理でしょうが、こんな旅なら、往復航空券が4万円(格安ではないがまあまあの価格)だったとすれば、10万円あれば八重山なら4泊5日、宮古なら3泊4日でお釣りが来ます。

 運良く航空券が2万円程度で買えたならば、5万円ほどで八重山2泊3日が可能です。

 これは一人旅価格ですから、2人以上で行けば、レンタカー代などはスケールメリットで多少安くもなります。


 要は、向こうでしか楽しめないことに特化して金を使うということです。いかがでしょうか。





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