2020年5月1日金曜日
GW突入 緊急事態宣言下の宮古・八重山情報
ゴールデンウイークが始まりました。今年は、いつもと違う重苦しい雰囲気の中での連休となってしまいました。
本来なら観光客で溢れるゴールデンウイーク期間中に、徹底した水際作戦を敢行する、宮古・八重山の今の状況をお伝えします。
安栄観光・八重山観光フェリーの定期便全便運休
これは、正直驚きました。
石垣島と八重山の各島を結ぶ船の便が、5月1日から6日まで全便運休です。
両社のホームページによれば、竹富町の要請により、この期間の定期航路を全て運休する、とあります。
竹富島、西表島など、八重山の各島は、石垣島との経済的な繋がりが深く、極論すれば、石垣島を経由しなければ何も手に入らないのです。
また、家族が石垣島の病院に入院していたり、介護施設に入居しているという島民も少なくありません。
運休は、観光業への打撃に止まらず、島民の生活そのものを大きく制約することになるため、食料や生活必需品の輸送、その他やむを得ない石垣島との往復について、町が船を借り上げて、島民限定の特別便を運航するそうです。
5月7日以降も、各島1日2往復の減便運航が続きます。
福山海運のフェリー与那国は、GW期間中も、従来どおり週2便の運航が行われます。
航空路線も大幅減便
本土と沖縄那覇、那覇と離島を結ぶ航空路線も、GW期間中大幅に減便されます。
羽田・那覇便は、日本航空が1日5往復、全日空に至っては1日3往復のみの運航です。
那覇・宮古便は、JTAが5往復、全日空は1往復、那覇・石垣便は、JTA・全日空共3往復に絞られています。
宮古・多良間便、石垣・与那国便は各1往復と、まさに、必要最低限の体制を確保している状況です。
下地島空港を発着する便は、全便運休となり、空港ターミナルが閉鎖されています。
先日、沖縄県知事が、GW期間中に「沖縄に来る予定の方が航空会社の予約によると6万人余りいる」と発言して騒ぎになりました。しかしこれは、そもそもが往復の数字であり、また、コロナ期間中は、航空会社がキャンセル料を免除してくれていることから、ギリギリまでキャンセルしない人が大勢いるためだと思われます。
実は、自分も本当だったら今宮古島で過ごしているはずでした。
苦労してやっと予約できたGW期間中の航空券。ダメだと分かってはいても、もしかしたらと、キャンセルをギリギリまで引き延ばしたい気持ちはもの凄くよく分かります。
あまり、大袈裟に煽らないでいただきたいと思います。わずかに運航される便にも、実際には多くの空席があります。
なお、クルーズ船の入港は、発表されている5月分まで、すべてキャンセルとなっています。
主要なホテルはほぼ臨時休館
宮古・八重山のホテルも軒並み休業します。
特に、観光客をターゲットにしたリゾートホテルは、ほぼ休業となっており、宿泊に特化したビジネスホテルでも、多くが、休業もしくは部分休業となっています。
休業期間は、区々ですが、GW期間中だけではなく、前後の期間を含め長期間休業とするホテルも見受けられます。
個人経営の民宿、ペンションなどは、敢えて宣言しなくても、事実上の休業を余儀なくされているところがほとんどのようです。
昨年後半から、ホテルの開業ラッシュとなっていた宮古島では、最初のかき入れ時となるはずのGWで、いきなり休業という試練に見舞われてしまいました。
この先、従業員の雇用がどうなるのか心配です。
宮古島に限らず、マリンショップや、飲食店なども含め、観光関連の、特に小規模事業者、個人事業主は、極めて厳しい状況だろうと想像されます。
一日も早い終息を願わずにはいられません。
観光施設・飲食店・イベント
石垣島の、米原キャンプ場、玉取崎展望台など、宮古島の、海中公園、ドイツ文化村などの観光施設も軒並み休業しています。
飲食店は、石垣島の繁華街では、8割方休業しているそうです。また、観光客をターゲットにしたカフェなども多くが休業中です。
まだ感染者の発生していない宮古島は、石垣島よりも開いている店が多いようです。
イベントに関しては、準備の都合もあるため、GW期間以外でも早々と中止が発表されています。
石垣島、宮古島のトライアスロン大会、宮古島アイランドロックフェスティバルなどの大型イベントも、中止又は中止が決定しています。
そんな中、旧暦5月4日(今年は6月24日)に行われる海神祭(ハーリー)については、各地区とも頭を悩ませているようです。
本来神事であるので、イベント性を薄くして実施することなどが検討されているようです。
石垣島の現状
先日、離島初となる感染者がでた石垣島では、独自の緊急事態宣言を発し、全島民に対し、原則、2週間の自宅待機を求めました。
16日までに感染者3人が発生し、その行動経過からクラスター発生の可能性も指摘されていました。
その後、28日に4人目の感染者が発生したものの、今のところは、小康状態を保っているようです。
以下、石垣島の知り合いから聞いた話です。
「感染者もおらず危機意識の薄かったところに、突如として感染が者が出て、緊急事態宣言が行われたので、多くの島民はとまどっている。
そのため、過剰に反応している人や、逆に危機意識が薄い人もいて、マスクや手洗いなども人によって差がある。海に釣りに行ったりする人もある程度いる。
おじい・おばあ達が、寄り添って不安げに話をしている場面に出くわすことが多いが、『それが良くないのだからやめて』とはなかなか言い出せない。」
少しほのぼのとした話題も
与那国島では、歴史的な経緯から、アルコール度数60度の泡盛を醸造しています。この60度の泡盛は、花酒と呼ばれています。
アルコール消毒液が不足する中、アルコールの代替として、高濃度の酒も、飲用ではないことをラベルに明示すれば、酒税が免除される特別措置がとられています。
「与那国」のブランドで泡盛を造っている与那国島の崎元酒造所は、花酒のノウハウを生かしアルコール度数78度の泡盛「花酒七十八度」を特別に造って、町に寄付したそうです。
これは消毒用であり飲用ではありませんが、花酒なら飲めるはず。これを飲んだら、コロナも撃沈?なんていうのは不謹慎ですね。
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