西表島の秘境船浮。
その船浮には、八重山でも五指に入ろうかという絶景ビーチ、イダの浜が、ひっそりと横たわっています。
タイトルの「2021」は、過去に当ブログで紹介したことのある場所を、今年撮った写真と共に近況をお伝えする企画です。
船浮自体が秘境ですが、イダの浜に行くには、集落からさらに林の中を10分ほど歩かなければなりません。
これがイダの浜です。
美しいだけではなく、穏やかな海です。西表島の入り組んだ地形の中にあるこの浜は、波が立ちにくく穏やかなのです。
正面に見えているのは外離島(そとぱなり)という島です。
イダの浜は、北西方向に海を見る400㍍ほどのビーチです。ずっと端まで歩いてみました。ここがビーチの北端です。
そこから振り返って、ビーチの全景を見渡します。
こちらは、南の端から眺めたイダの浜。
一見白砂の砂浜ですが、砂ではなく親指大の枝珊瑚のかけらが堆積しています。
沖縄のビーチの砂が白いのは、内地の大部分のビーチのように山から砂が運ばれたのではなく、珊瑚のかけらが波で砕けて砂状になったものが打ち上げられ、砂浜を形成しているからです。
ここの砂浜は、砕ける前の少し形が残っている珊瑚のかけらでできています。
ヤドカリも歩きにくいのでは?
透明度が高いのは、波が砂を巻き込まないからです。
かつては、シュノーケリングポイントとしても紹介されていましたが、今年泳いだ人に聞いた話だと、もう珊瑚はあまりないとのこと。
5年前の珊瑚の白化で、石西礁湖は相当大きなダメージを受けたようです。
本当に天国のようなビーチですが、数年前は、この浜の後背地が企業に買われたとか、ホテルの建設が発表されたとか、先行きどうなることかと心配されましたが、その後特に動きはないようです。
昔に比べ、来訪者も増えました。それでも、人がいるのは日中の僅かな時間だけです。
コロナの影響ももちろんありますが、落ち着いた秘境の天国が蘇りつつあります。
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