かつて、「海のハイウェイスター」「海の暴走族」などと言われ、八重山の海を縦横無尽に快走していた石垣島の船会社、安栄観光の凋落が止まりません。
コロナが明けて、観光客も戻ったこの夏、昨年よりもさらに減便されてしまいました。
(安栄観光HP)
今年の夏のダイヤは、竹富島航路が8.5往復、西表島大原が5往復、小浜島に至ってはわずか3.5往復となっています。
2005年には、竹富島だけで16往復運航されていたのです。
ライバル八重山観光フェリーは、竹富島が10.5往復 西表島大原が6往復、小浜島は7往復などとなっており、安栄観光の不便さが際立ちます。
しかも、よく見ると、安栄観光の方は、途中で竹富島や黒島を経由する便が含まれています。
例えば、石垣16:00発の西表大原行きは、黒島経由なので、同じ便が黒島行き16:00発としても記載されています。
直行便の数で言えば、さらに八重山観光フェリーに水を空けられています
(八重山観光フェリーHP)
そもそもの原因は、人手不足です。
ただ、そのことは以前から分かっていて、安栄観光も八重山観光フェリーも、船舶の大型化を進め、便数を集約して効率よく運航する方向に徐々にシフトしていたそうです。
その最中にコロナに見舞われ、さらに安栄観光は、事故や内紛による従業員の退職問題も抱え、今、かつてないほどの危機に見舞われています。
竹富港で11:50に出航する船を待ちます。
安栄観光・八重山観光フェリーの便が、同時刻に石垣港を出航しているはずですが、安栄船が若干速く竹富港に入港しました。
かつては、こういったことは日常の光景で、時刻表上は2社同時刻なのに、いつも安栄船の方が早く着くということで、親しみを込めて、「海のハイウェイスター」「海の暴走族」などと異名が付けられました。
「まっぷる石垣・宮古・西表島 2005版」に載っていたコラム記事には、「海人精神みなぎる硬派のアンエイ」「海が荒れてほかの船が二の足を踏でもアンエイなら行ってくれるとう伝説は健在」などと書かれていた程です。
(まっぷる)
竹富島から乗った安栄船の乗組員は、船長を含め2名。見た目、20歳台かせいぜい30歳くらい若手です。
同社には以前はなかった制服をビシッと着こなし、キビキビと客扱いをこなしていました。
人手不足といいながらも、若手乗組員が着実に育っているようです。彼らの力によって、「安栄観光再び!」と期待を込めて応援したいと思います。
※ 安栄観光の去年の状況は、こちら。
期待してます😊
返信削除コメントありがとうございます。
削除期待しましょう。
こんばんは。yako3taと申します。
返信削除先日石垣島旅行で、竹富島に行った際、
八重山観光フェリーを利用したのですが、
安栄観光においてこのような事情があったのですね…
勉強になりました。
ありがとうございます。
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削除コメントありがとうございました。
削除旅先からモバイルで返信しようとしたら、巧く出来なかったので、改めて書いています。
安栄観光は、観光客にもファンが多いので、何とか往事の姿を蘇らせて欲しいですね。
安栄観光に限ったことじゃないですね。
返信削除東運輸もホテル経由の空港線を12便→2便へ減便、西表島のタクシーも元々数台しかなかったものの2社ともホームページには一時休業や調整中の記載。
沖縄県全体で観光バスも、修学旅行や団体旅行がこれ以上受け入れられない、路線バス減便。
すべて人手不足によるものと記載。
観光施設もそんなカンジです。
このコメントはブログの管理者によって削除されました。
削除コメントありがとうございました。
削除旅先からモバイルで返信しようとしたら、巧く出来なかったので、改めて書いています。
色々ありがとうございます。東運輸の件は、当ブログでも取り上げようかちょっと考えています。
今の沖縄は、飛行機とホテルは簡単に予約できても、現地の足や食事で苦労するみたいですね。