2015年1月22日木曜日
伊良部大橋開通間近 伊良部航路は終了間近
平成19年(2007年)に着工した伊良部大橋。完成予定が二度延期されましたが、いよいよ1月31日に開通します。
全長3,540m。建設費380億円。
ピンときませんが、3.5㎞というのは、東京駅から東海道線で、有楽町、新橋、浜松町まで行ってもまだ、3.1㎞。関西だと、大阪・新大阪間が約3.8㎞なんです。
380億円は、吉野家の牛丼並盛り1億杯分。
それじゃますます分からなくなりますが、宮古島市の年間の税収入が約45億円ですから、市にとっていかにビッグプロジェクトであるか想像できると思います。
この橋の完成によって、伊良部島・下地島の観光がもの凄くお手軽になることは間違いありません。今までは、車ごとフェリーに乗っていくか、島に渡ってからレンタカーや自転車を借りていたわけですから。
フェリーに車を乗せる時は、到着後すぐに出られるよう、バックで運転して乗せなければなりませんでした。特に伊良部側では一列に並んで船を待つので、並んでいる何十台の車の先頭まで行ってその先に並び、その後は、延々とバック走行で車を乗せるのです。
しかも、効率良く車を積むため、前後左右の車間は20~30㎝とギッリギリ。
慣れない運転でモタモタしている観光客には、女性の場合は笑顔で優しく、男性の場合は呆れた顔をされつつ、船員が運転を代わってくれました。
2社ある内の1社では、宮古島で往復券を買うと、乗船の際、「復」券を収受し、「往」券を手渡します。逆じゃない、間違いでしょ、と思うのですが、会社が伊良部島側にあるから、伊良部→宮古が往路なんだそうです。だから、宮古島で買えるのは、「往復券」ではなく、「復・往券」なんですな。
なんで、そんなところにこだわるんだか。笑
平成12年10月。自分は、初めて宮古島に行き、初めて伊良部島に渡りました。
その時は、何と無謀なことに、宮古島で自転車を借り、それを高速船に乗せて渡ったのです。アスリートであるわけでは当然無く、それどころか、日頃自転車なんて乗らないのに。
宮古島は山がないっていうから、平坦なんだろうって勝手に思っていました。前年に初めて行った竹富島みたいな感じかなって。
結果は・・・(>_<)
その時撮った渡口の浜です。
伊良部島とお隣の下地島は、宮古島に負けず劣らずとても美しい島ですが、これからは苦労なく行けますね。
下地島空港のタッチ&ゴーがほとんど消滅してしまったのが残念ですが。
伊良部島には、こんなものもあります。日本最西端のファミマ。
一方、橋の開通と共になくなるものもあります。
宮古・伊良部航路は、当然廃止です。運航会社の宮古フェリーとはやて海運には、市が「見舞金」を支払う協定を2年前に結んでいます。宮古フェリーは、会社自体解散するそうです。
平良港ターミナルの「まりんぴあ宮古島」も役目を終えます。平良港自体はもちろん残るでしょうが、広大な駐車場も含め過剰な設備となってしまいます。
高速船が、伊良部島佐良浜港に到着する寸前。色々思いで深いこの光景もあとわずかです。
伊良部大橋開通まであと10日ほどです。
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