2019年5月1日水曜日
令和に負けた?新元号になれなかった「安栄」観光
令和元年です。
発表以来、マスコミが狂想曲を繰り広げて来ましたが、いよいよ始まりました。
ですが、もし令和ではなく、前評判が高かったアノ元号だったならば・・・
新元号発表前は、様々な元号の予想が飛び交っていましたが、そんな中で人気上位だったもののひとつに「安栄」がありました。
石垣島で「安栄」といえば、もうこれしかない。安栄観光。石垣港を拠点に、周辺離島を結ぶ船会社です。
もし、予想どおりに新元号が「安栄」になっていたら、現地では、さぞかし盛り上がったことでしょう。
西表島でこの話を振ってみたところ、
「期待していた」
「残念~」
「もしかしたらと思っていたのに」
「総理大臣の名前の『安』の字が使われるという噂もあったし」
「『安栄』になったら八重山観光フェリーが可哀想だよね」
と、皆さん熱く語ります。一方、石垣島では案外クール。
「まさかそんなことはないと思ってた」
「予想されたのは外すんでしょ」
新元号の決定に当たっては、特定の個人や企業にあまり使われていない名称で、皆が考える候補は外すと言われていたので、まあ、現実的には、安栄元年の可能性は厳しかったようですが、沖縄離島好きとしては、ちょっと残念です。
実は先日、今年初となる八重山旅行に行って来ました。
滞在先の西表島・竹富島で話題にしてみたところ、ごく少人数の内輪話ではあるのですが、思いがけず盛り上りました。
それに引き換え石垣島では、「ふふん」といった感じ。
よく考えれば、安栄観光を実際に利用し、頼りにしているのは、八重山の各離島の島人なのです。だからその分、「安栄」に思い入れが深いのでしょう。
一方、石垣島ではほとんどの島人にとって、名前は知っているけれど、普段はほとんど利用しない会社だということのようです。
本島周辺の島の航路は、ほとんどが村営などその島自体の運営です。宮古島には、航路は僅かしか残っていません。民間会社が、毎日ガンガン船を出しているのは、沖縄では八重山だけ。
船が欠航すれば、日々の生活に即影響がでます。船あっての八重山諸島だということを、元号騒ぎのおかげで、改めて思い知りました。
安栄観光が「海のハイウエイスター」を返上してから、早10年。しかし、八重山の島人が安栄に寄せる期待と信頼は、令和になっても変わりません。
(この経緯に関してはこちらをご覧ください。)
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